●蔡京 さいけい
アジア 中華人民共和国 AD1047 北宋
1047〜1126 中国,北宋の政治家で徽宗朝の宰相。興化・仙游(福建省仙游県)の人。字,元長。蔡卞の兄。1070年(煕寧3)の進士。彼は能書家としても知られ,才智には富むが,政治家としては確固たる信念に欠けた人物であった。このことは元結の旧法復活に際して,後世大いに旧法党を弾圧する彼が率先して差役法を復活し,宰相司馬光から賞讃されたことからも知られる。徽宗が即位すると,帝に新法復活の意があることを察してその寵任を得,時にその地位を離れることはあっても,前後16年にわたり宰相としての権勢を専らにした。その政治は,新法の名のもとに民衆から重税を取り立て,皇帝には贅沢をすすめて,その意を迎えることに専念するものであった。一族一党で栄華をきわめたが,早くから結託した宦官童貫とはかり,金と同盟して宿敵遼を滅ぼしたものの,1125年(宣和7)金軍が侵入し,徽宗が退位したのを契機に,国難を招いた国賊6人の筆頭にあげられて,流され,その途上で没した。