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●西海道 さいかいどう

アジア 日本 AD 

 現在の九州地方であり,律令体制下の地方行政区画である五畿七道(畿内5国および東海・東山・北陸・山陰・山陽・南海・西海の7道)のうちの1道である。西海道は筑前・筑後・豊前・豊後・肥前・肥後・日向・薩摩・大隅の9国とを岐・対馬の2島からなっており,薩摩・大隅は,824年(天長1)にタネノシマ※注1※(現種子島)が大隅国に併合された際に西海道に加えられ,このときに9国2島の西海道が確定し,のちに琉球も西海道に含められた。西海道は太宰府の統轄下におかれ外交・内政・国防の面で九州各国と中央政府との連係がはかられたが,この西海道諸国が中央から期待されていたのは,その地理的都合上国防の面が最も強く,いわば九州全体を防人(さきもり)化することであった。この意味では1019年(寛仁3)刀伊の来冦,1274年(文永11)文永の役,1281年(弘安4)弘安の役などの外冦の際に西海道は中央の期待に応えることができたのである。

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