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●コンスル

ヨーロッパ ヨーロッパ AD 

 ローマ共和政時代の最高の官職で武官と文官を兼ねる。前6世紀王制の廃止によって設けられた。任期1年,定員2人の同僚制,兵員会(コミティア=ケントゥリアタ)で選出された。命令権をもち国家の統治や軍隊の指揮を行い,元老院・民会を召集,法案の提出を行う。各年次はその年のコンスルの名で呼ばれた。初めパトリキ(貴族)が独占していたが,前367年リキニウス=セクスティウス法によって1名はプレブス(平民)から選出することになる。しかしその地位につく者はノビレス(貴顕)と呼ばれる名門の家柄の者に限られていた。前172年初めて2名ともプレブスから選出された。コンスル退官後はプロコンスル(前執政官)として属州総督などになり大きな勢力をもった。オクタヴィアヌスはコンスル職につかないで職権だけを終身保有した。以後官職と職権が分離され,皇帝が職権だけを掌握し,選出権は元老院に移されて存続したが形式的な官職となった。