●コンスタンティヌスの寄進状 コンスタンティヌスのきしんじょう
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ローマ皇帝コンスタンティヌス1世の名で偽造された文書。8世紀中ごろに作成され,『偽イシドール文書』のなかに含まれる。内容は,コンスタンティヌス大帝がキリスト教に改宗した際,教皇シルヴェステル1世による受洗感謝の印として,都市ローマ・イタリアそのほか帝国西部を同教皇およびその後継者の統治権に委ねたというもの。中世において一般に真作と見なされ,9世紀中ごろのランスのヒンクマル以来,東方教会との対立問題でローマ教会の独立性を主張するために引用され,11世紀以後も教皇の世俗権ならびに皇帝に対する優位性の根拠として使用された。しかし,15世紀に入ってイタリアの人文学者ヴァラが『コンスタンティヌス寄進状の偽作論』を発表,ニコラス=クザヌスらも偽作説を主張した。その後,何度かの論争を経て18世紀に偽作と判明した。