●金剛智 こんごうち
アジア インド AD669 パッラヴァ朝
669〜741 ヴァジュラボーディの漢名。中国,唐の訳経家で,密教付法第5祖,中国密教の初祖とされる。南インドの王族の出身。10歳でナーラーンダー寺で出家し,15歳のとき西インドに行き4年間法称論を学ぶ。ナーラーンダー寺に帰り,20歳で具足戒を受け,大小乗律および三論を学び,28歳のときカピラヴァストゥで勝賢に瑜伽唯識を学ぶ。31歳のとき南インドに行き,竜智に金剛頂経などを学び,密教の奥義をきわめた。のち中インドに帰り,1年間セイロンに渡り南インドに帰ったが,中国に伝道しようと,セイロンから海路広州に達し翌年洛陽に入った(720年)。玄宗は詔により慈恩寺に住持させ,のち薦福寺に転じ,灌頂の道場を建て密教を布教した。『金剛頂経』など8部11巻を漢訳した。741年(開元29)帰国しようとしたが病気になり,洛陽の広福寺で没した。弟子に不空をはじめ,一行(イチギョウ)・慧超・円照らがいる。