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●権現 ごんげん

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 仏や菩薩が衆生(しゅじょう)を救済するために,権(かり)に人間などの姿となって出現すること,また出現した化身(けしん)のことをいう。人間を超えた存在が地上のものの姿となって現れるという考えは,仏教では釈迦の前生物語や天界からの降誕物語に見られる。このような現れ方をアヴァターラといい,「応現」「化現」「権化」などと訳される。日本にあっては,9世紀ごろよりおこった神仏習合思想の本地垂迹説において,権現は本地の仏の化身としての神を意味するようになった。春日権現は釈迦如来,熊野権現は阿弥陀如来の化身とされるなどがそれである。また近世になると,信長・秀吉・家康など強大な権力を掌握した人間を神の応現とする考えがおこり,家康は死後,朝廷より東照大権現の称を与えられている。