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●ゴーレス

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 16世紀初め,マラッカに来航して貿易に従事していた商人たちの総称。1511年ポルトガルの第2代インド総督アルブケルケがマラッカを占領したとき,ゴーレスという人々が,生糸・陶磁器・穀物・銅・みょうばん・砂金などをもって通商にきていることを目撃している。ゴーレスがどこの国の商人かということについては,外国でも日本でも多くの説が行われており,日本人説・琉球人説・朝鮮人説などがある。日本では,秋山謙蔵が朝鮮人説を主張したが,ゴーレスの名称は〈高麗〉の転化とした。前嶋信次は,15世紀のアラビアの航海者イブン=マージドの『航海指針』にアル=グールという島の記録があることに注目し,ゴーレスはグール島人の意味で,日本人をさすという説を提唱した。またアルブケルケは,ゴーレスの本国をレクエアと書いているところから,ゴーレスを琉球人説とする者もあるが,琉球とゴリの国を別のものとする記録もあり,まだ決定的な説はない。