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●ゴールデンワイザー

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 1880〜1940 アメリカの文化人類学者。ロシアのキエフで生まれ,コロンビア大学でボアズに学ぶ。ローウィなどと並んで1920〜1930年代のアメリカ人類学を代表した。ボアズの帰納的分析を主とする伝播論を継承するが,文化の心理学的解釈も重視し個人と社会は,ともに文明の存続および創造の双方に対し役割を有しており,個人は新たなるものの創造を,社会はそれに背景と機会を提供すると述べ,文明は,個人と社会の交互作用の所産という立場をとった。ただし文明の変動は,究極において個人の心理にまで還元したうえで説明しうるとも論じている。なお,伝播の可能性がない個別文化(とくに物質文化)の類似について,機能・使用目的・材料の共通性が発展の可能性に一定の枠を設け,様式の類似性をもたらすとし,これを“可能性制限の原理”と名づけた。主著に『トーテミズム−分析的研究』(1910),『原始文明』(1922),『人類学』(1937)などがある。