●ゴール朝 ゴールちょう
AD
アフガニスタン東部のゴールに本拠をもつトルコ系王朝。もともとは,ガズニ朝の支配下にあったが,後期ガズニ朝の衰退とともに,12世紀半ばに台頭し,ガズニ朝より独立した王朝となる。アラーウッディーン=フセイン(在位1149〜1161)のときから勢力を拡大し,その息子を倒したギャースッディーン=ムハンマド(在位1163〜1203)とムイズッディーン=ムハンマド(在位1203〜1206)の二人の兄弟の支配のとき最盛期となり,西は中央アジアのホーラーサーン地方まで支配し,かつてのガズニ朝とほぼ同じ領域を支配した。ムイズッディーンのほうは,インドではゴールのムハンマドと呼ばれ恐れられた。彼は,西北インドに侵入し,チャーハマーナ朝のプリトゥヴィー=ラージの率いるラージプート連合軍と戦い,1192,1193年の二度にわたるターラーインの戦いでこれを破った。彼は北インドに王朝をたてることなく終わったが,その死後北インドに奴隷王朝が始まった。