●コルシカ
ヨーロッパ フランス共和国 AD
地中海西部,サルディニア島の北に近接した島。ナポレオン1世の生誕地。フランスの一県をなし,観光地として再生しつつある。共通語はイタリア語に近いコルシカ語。ローマの属領,ゲルマン諸部族侵入の時期をへて“ピピンの寄進”とともに教皇領となった。サラセン(イスラーム教徒)の侵略を受けたが,1077年教皇に委任されたピサの統治下に入る。14世紀中ごろジェノヴァが支配権を奪ってから不安定な情勢が続き,18世紀に入ると民族意識にめざめた島民の反乱が多発,指導者パオリの独立宣言(1731)についで子パリオは一時独立施政をしいた(1755〜1764)。1768年ジェノヴァから島の割譲を受けたフランスは,フランス革命時に島をその一県に編入した(1790)が,革命の急進化に伴いパオリを支持する島民が1793年イギリスに保護を求め,イギリスもこれに応じて軍事行動に出たため,英仏をめぐる島の帰属問題は1815年ウィーン会議でフランスヘの帰属が決着するまで微妙に揺れ動いた。第二次世界大戦中イタリア・ドイツに一時占領されたが連合国によって奪回された。