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●子守り こもり

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 乳幼児の守りをする人。家の祖母や兄姉のほか,他家の少女など雇い女を当てる場合も多い。伊豆七島や沖縄では他家の少女を雇う慣習があり,子守りの親と赤子とは仮の親子関係を結び生涯親しく付き合う。一般的には村の上層階級の家が,小作や貧農の家の子を雇い,一時的に子守りをさせ,のちには家業を手伝わせた。このほか農繁期にだけ親しい家の少女を,子守りとして頼む家もあった。明るく素直で気立てがよく,好き嫌いのない健康な少女が好まれた。子守りは住込みで,食事と着物とを与えられるほかは,盆・正月にわずかな小遣い銭をもらう程度であった。子守りは赤子を背負い,一定の時間になると働いている母親が乳をくれ,おむつを取り換えた。辻で遊ぶ子供達のなかには,赤子を背負った子守りの姿が多くみられ,子守りをしながら学ぶ子守り学級が設置されている学校もあった。近年公共の託児所や企業に付設した託児所が完備され,子守りの姿をみることも少なくなった。