●コベット
ヨーロッパ 英国 AD1763 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1763〜1835 イギリスの急進的ジャーナリスト・政治家。サリー州の小農の家に生まれた。1783年ロンドンに出たのち軍隊に入ったが,除隊後軍隊の悪弊を批判するパンフレットを出し,1792年アメリカへ逃れた。1800年に帰国し,1802年から死ぬまでロンドンで週刊誌「ポリティカル=レジスター」を編集し,急進的な論陣をはって活躍した。とくに1815年以降,産業革命の進展に伴って生じた社会問題を取り上げ,小市民および農民の立場から貴族・ブルジョワジー・金利生活者らを痛撃した。1832年選挙法改正後の下院に議席を占め,急進派を率いて普通選挙法の実現と労働者の生活改善を訴えた。しかし社会主義にはくみせず,議会改革を通じて社会改良の途を追求した。彼の文章は明確であり,農村疲弊の実情見聞録『農村騎行』(1830)はとくに高く評価されている。ほかに『イギリス議会史』36巻などの著作がある。