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●コペルニクス的転回 コペルニクスてきてんかい

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 カントが自分の哲学的立場を表すのに用いた語である。カントは,従来の認識論に見られる認識する人間と認識の対象との関係を逆転する新しい認識論を提唱した。すなわち,従来の認識論では,人間の認識活動以前に,その人間に対し,すでに認識の対象となるものは存在しており,人間がその存在者を認識するとき,認識が成立するとされていた。これに対してカントは,人間にはものをあるがままに認識する能力はなく,その現れる相を認識しうるだけであると主張した。そして認識の対象とは,人間がその感性でとらえたもののさまざまな表象を,悟性で自己の範疇に従い統一構成するという認識作用の成果ということになる。カントは,このような認識論上の転向を天文学において地動説を主張したコペルニクスの業績になぞらえて,コペルニクス的転回と呼んだのである。