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●胡服 こふく

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 中国史上で,異民族風の服装を呼んたことば。胡という語は,秦漢以前は大体北方の遊牧民匈奴を意味するが,のちには塞外民族全般をさし,隋唐代においてはとくに西方イラン系の民族について使われる場合が多い。狭義には元来遊牧民が使用した,騎乗に都合の良い筒袖の上着とズボン式の裾をさす。戦国時代に趙の武霊王(在位前325〜前299)が,遊牧民の騎馬軍に対抗するために,遊牧民式の衣服で騎乗して弓を射る「胡被騎射」を採用した話は有名である。逆に鮮卑族の建てた北魏の孝文帝(在位471〜499,延興1〜太和23)は,中国化政策の一環として,鮮卑人が胡服・鮮卑語・鮮卑名などを使用することを禁止している。唐代には一種の異国趣味として,イラン風の食物胡服などとともに,女子の胡服乗馬も流行した。