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●五品江戸廻令 ごひんえどまわしれい

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 幕末に徳川幕府横浜貿易を制限するために発した統制令で,五品とは雑穀・水油・蝋・呉服・生糸をさす。1859年(安政8)から横浜は開港となり,生糸などは産地から横浜へ直送され,ために江戸送りの荷高は減少し,江戸市中の物価が急騰した。封建制の解体の危機に直面した幕府は,翌1860年閏(うるう)3月に,五品江戸廻令を発した。上記五品については必ず江戸の問屋(とんや)に廻送し,余った場合は横浜に送り貿易を許したのである。この政策は一時的に成功し,輸出額は減少し問屋もまた息を吹き返した。この3年間に江戸の生糸問屋の利益が4万4,000両余にも及んだことからも,その利の大きさがわかる。しかし,外国商人は駐日官吏を通して幕府に圧力をかけてきたし,在郷商人のうちにも禁止令をくぐって商品を横浜に送る者もあり,1864年(元治1)には空文化し,再び問屋は統制力を失った。