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●後藤祐乗 ごとうゆうじょう

アジア 日本 AD1440 室町時代

 1440〜1512年(永享2〜永正9)京都の金工家。金工後藤氏の初代。室町幕府8代将軍足利義正に近待して彫金を行った金工師。基綱の子。幼名は経光丸,名は正奥,通称は四郎兵衛,法橋を経て法印に叙任される。それまで装飾金工の主流であった鉄に代わり,赤銅や金を素材に用いて,彫法や意匠,デザインにも新機軸をつくるなど新風をふきこんだ。それが後世,後藤祐乗に始まる後藤家が装飾金工の祖と目され,京都中心に金沢にも影響を与え,金工の宗家として長く発展するもとになった。作品には小柄(こづか),笄(こうがい),目貫(めぬき)などの小道具が多い。これは個人的な仕事とともに,贅をつくすものとなった時代的風潮に負うところが多い。代表作には「倶梨伽羅竜三所物」のごとき手のこんだ装飾金工細工物のきわめつけがある。後藤家は家彫りとして,職人芸そのものである。それは武家のしつらえとして,しだいに儀礼用にも使用されていく。美濃の生まれともいわれる。