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●孤独感 こどくかん

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 自我にめざめて自分を見つめる意識からの孤独感は,青年期特有なものである。現代の社会においては組織が巨大化し,機械化が急速に進むとともに,大衆化状況が広がることから,個人は平均化されて個性を失い,孤立化して受動的な態度をとるようになってくるところに,孤独感があるとされる。現代の個人は,孤独な群衆と化し,多くの人と同じ行動をとったり,一定の型にはまった行動をとったりしないと,孤独感をもつようになる。個性の喪失とは逆に,個性を深めて,独自の世界をもつことより,すなわち自己探究の内面的な自覚をするほど,孤独は避けられない。個性はそれだけ限りなく深く,個人を主体とする独自の生き方を求めようとすることで,人間は本来において孤独な存在であるともいえる。このようなことで孤独に人生の意義や価値を認める考え方は,青年期の自己形成の課題として重視され,実存主義の立場にもなっている。