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●ゴドウィン

ヨーロッパ 英国 AD1756 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1756〜1836 イギリスの社会思想家としては特異な位置を占める。非国教徒の牧師の子として生まれ,フランス啓蒙思想の影響を強く受けた。とくに百科全書派の影響が強い。フランス革命がおこるとそれに強く触発されて『政治的正義の研究』を著した。その思想の特色は,政府を否定しいっさいの権力を認めない無政府主義的な立場を示すとともに,社会全体の利益のために行動する正義を訴えている。また私有財産を否定し生産物を平等に分配することを説いた。このゴドウィンの思想は,18世紀末のイギリス知識人に衝撃を与えたが,批判もまた強まり,結婚を否定した自由恋愛は道徳を破壊するものとして強く批判された。マルサスの人口論もゴドウィン説への批判として知られる。保守的な風潮のもとで彼の名声も失墜した。