●ゴデフロイ=ウント=ゾーン
ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD
ハンブルクのヨハン=カエザール=ゴデフロイ(1831〜85)とその息子の父子経営による貿易会社。オセアニアにおけるコプラ取り扱いのパイオニアとして知られる。1856年サモアに進出し,ヤシ油の生産を始めた。まもなくアピア(サモア)支店長が,樽詰めとするより搾油しないコプラで輸送する有利さに気づき,急激に膨張した。かたわら各島でヤシ園の経営にあたった。トンガでは輸出に関する独占権を得たことがある。45の支店を有したが,1870〜71年の普仏(プロイセン-フランス)戦争で海上封鎖の影響を受け,縮小を余儀なくされ,また鉱山経営に失敗して,1879年「ドイツ南海貿易拓植会社」に吸収された。このあいだに,ハンブルクに博物館を建設,ポーランド人のヨハン=スタニスラウ=クバリー(1846〜96)を標本収集・報告者として雇い,1869年現地に派遣した。彼は会社解散後も調査・研究にあたり,さまざまな論文を世に残すことになった。