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●国家神道 こっかしんとう

アジア 日本 AD 

 もともと日本人のあいだにあった語ではない。太平洋戦争後占領軍が使用したところから一般化されたもの。国家の支援や管理のもとに行われた神道をいう。1945年(昭和20)の占領軍神道指令に〈国家神道,神社神道ニ対スル政府ノ保証支援,保全監督及ビ弘布ノ禁止〉〈国家指定ノ宗教乃至祭式ニ対スル信仰或ハ信仰告白ノ強制〉とあるが,国家神道を定義したものはない。この指令は,一般に日本国憲法第20条・第89条から,わが古典にもとづく国体観や思想または信仰までも禁止されていると考えることは,信仰の自由・思想の自由という日本国憲法に反することとなる。神道指令もナショナリズムを禁止していない。排されたのはウルトラ=ナショナリズムである。1965年の国際神道学会議で,神道指令の実施にあたったウッダードが,指令は軍国主義の廃絶を目的とし,宗教への攻撃ではないといっている。

〔参考文献〕『1945年以降の神道』1965,国学院大学