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●国会議事堂放火事件 こっかいぎじどうほうかじけん

ヨーロッパ ドイツ連邦共和国 AD1933 第三帝国

 1933年2月27日,ドイツの国会議事堂が火災で焼失した事件。その原因についてはなお不明な点が残っているが,閣僚でナチス党指導者ゲーリングが,精神薄弱なオランダ人青年共産主義者ルッペを唆して放火させたとする説が有力である。事件直前の1月30日政権を握ったヒトラーはさらにその基盤を固めるため選挙に訴え,より多くの浮動票獲得のための心理的手段として共産党蜂起説を流布させ,それを本当らしくみせるためにこの事件を仕組んだというもの。現に火災の報に接するとただちに政府は大統領に緊急令を発布させ,独裁権を行使して約4,000人の共産党員を逮捕したばかりか,社会民主党の新聞や選挙活動の自由を奪い,中央党のそれに対してさえ制約を加えた。その結果3月5日の選挙では大都市や工業地帯あるいは東部や北部の農村地帯では得票数をのばしたが,他方共産党も約20%減じただけで,いぜんとして大きな勢力を保持した。