●御親兵 ごしんぺい
アジア 日本 AD1871 明治時代
1871年(明治4)に鹿児島・山口・高知の3藩から徴集して編成された明治政府の直属軍隊。明治新政府は,発足当初から政権の確立と国内の統一につとめたが,固有の軍事力を欠いた上に,西郷隆盛,板垣退助ら有力者が自藩にとどまったので,政権の基礎は容易に固まらなかった。そこで,1870年(明治3)末から1871年初めにかけて,大納言岩倉具視が勅使となって鹿児鳥・山口両藩を訪れ,政府への協力を求めた。そこで,鹿児島藩大参事西郷隆盛が政府に入ることになり,西郷の提案によって高知藩大参事板垣退助にも協力を求め,かつ鹿児島,山口,高知3藩から政府に兵力を提供させることになった。1871年2月,3藩に御親兵召集の命令が出され,5月までに鹿児島藩から歩兵4大隊・砲兵4隊,山口藩から歩兵3大隊,高知藩から歩兵2大隊・騎兵2小隊・砲兵2隊の合計1万の軍隊が政府の指揮下に入った。ここに政府の威力は格段に高まり,7月の廃藩置県断行が可能となった。