50音順    検 索

●個人祈願 こじんきがん

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 共同祈願に対応することばで,神仏への個人的な祈願を示す。個人祈願は3つに分けることができる。[1]自分自身のために本人が祈願する。[2]神主・僧侶・祈祷者などの専門家に依頼する。[3]近親者などが,当人のために自発的に祈願する。祈願内容や祈願行為を,[1]は第三者に対して,[3]は当人に対して秘密にするということがよくなされる。村落社会において,族長や戸主の祈願は個人祈願としてとらえることができ,歴史的には古代社会に遡源できるが,顕著になるのは近世の都市社会が発達してからである。神仏に対する信仰や御利益も,神仏から与えられるよりも,祈願者のほうから要求する性格をもち,複雑化し,多様化した。願掛けの方法として,[1]願うことを心に念じる。口のなかで唱える。[2]奉納物(絵馬や呪物など)を捧げる。[3]祈願者の熱意を神仏に伝えるために,難行苦行を行う(千垢離お百度・茶断・禁食など)。そして,願いがかなうと「礼参り」をする。祈願者が祈願半ばで死亡した場合は,死者の執念が残らないように,近親者は死者に代わって礼参する,願はたしを行う。生前に願掛けをしていたかどうかわからない場合には,扇の要をはずすなどの願もどしを行う。

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