●互酬性 ごしゅうせい
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交換体系のなかで,与えるものと受けとるものが,長期間のうちには,均衡がとれると考える相互交換の原理。厳密な計算にもとづく交換ではない。知らず知らずのうちに,社会生活を円滑にし,また社会統制の役割をも果たす。単に経済の問題だけではない。互酬性の原理は,M.サーリンスによると,以下のように三つに大別される。[1]普遍的互酬行為
他人からみると,品物・恩恵もしくは労働の実際には当時者のあいだに,長いときがたてば平衡が保たれるような行為。家族,近しい親族,親しい友人など気心の知れ合った同士のあいだに行われる。たとえば,親が子供を育てる行為など。[2]平衡的互酬行為 相互の要求を満たすために行われる直接的交換。物々交換など。[3]消極的互酬行為 真の意味の互酬行為ではなく,一方が他方を利用するために交換が強要される場合。よそものあるいは敵に対して贈り物,労働などを強要したりする行為。