●コシモ=デ=メディチ
ヨーロッパ イタリア共和国 AD1389 両シチリア王国
1389〜1464 コシモ=イル=ヴェッキオとも呼ばれる。ルネサンスの都フィレンツェを支配する豪商。大商人ジョヴァン=デ=ビッチの息子。すでに父の代に教皇庁の金融業者として巨富を蓄え,ヨーロッパ有数の大商人となっていた。彼も商人としての人生を開始したが,1433〜34年の2年間に彼の政治的使命は決定づけられた。最初,アルビッティ家を中心とした寡頭支配層に国外追放されるが翌年逆にアルビッティ派が追放されて,コジモが復帰し,市の実権を掌握する。他の都市のようにシニョーリアに離れなかったが,敵手を追放し,自派の議員や役人を選出して,共和制を維持しつつ権勢をふるう方法をとった。彼は民衆とも結びつき,都市の商・産業の発展に尽くし,国書の充実に意を用い,芸術を愛好してドナテッロやフィリッポリッピを援助し,プラトンのアカデミアを設立して,ルネサンス文化の発展にも尽した。死後“祖国の父”という称号が与えられた。