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●国連人間環境会議 こくれんにんげんかんきょうかいぎ

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 “かけがえのない地球”をスローガンに,1972年6月スウェーデンのストックホルムで開催された会議。参加した各国の総計は114カ国の多数に及び,これらの代表の合計は,約1,200人にも達した。人間環境という人類共通のテーマで初めて開かれた国際会議で,地球的規模で進んだ環境破壊に対し,国際的な協力を通じてその防止と改善をめざしたものである。とくにこの会議で採択された「人間環境宣言」は,「世界人権宣言」にも匹敵するとも,“優るとも劣らない”重要な宣言であるともいわれた。その内容は,前文7項目,原則25項目に及び,人間の環境が人類の福祉,生存権そのもののために重要であると規定し,世界各国の人々が環境問題解決のために積極的に努力し,行動すべきだとしている。それは,のちにおける各国の環境政策に対し大きな影響を与え,画期的な宣言であると評価されている。この「国連人間環境会議」の続きというべき環境に関する会議としては,人間の居住環境をおもなテーマとして論ぜられた「国連人間居住会議(ハビタット)」が,カナダのバンクーバーにおいて,1976年に開催されている。これは,人間環境会議の勧告を受けて,農村の過疎問題,都市の過密問題,スラム問題,廃棄物処理や水問題などの居住環境悪化の問題に取り組み,数々の成果をあげた,地球上の環境に関する重要な国際会議の一つであるということができる。

人間環境宣言】1970年における国連人間環境会議の第1回の準備会で,公害を国際的なスケールにおいて防止するとともに,人間にとってできる限り住みよい環境をつくるための宣言である。この人間環境宣言は,全人類の希望および強い期待に裏打ちされながら行われた。この宣言のなかにおいて,健康な環境のもとで,人類がつねに生活する権利を訴えた「国際公害防止宣言案」を苦心した結果,やっと準備するとともに,ストックホルムの会議において,1972年に採択することができた。また,国際的に公害情報の交換をできる限りひんぱんに行うことや公害を測定するための組織を設定することなどの必要性に関してうたいあげている。さらに公害を追放することは,人類にとって実に重要な問題であるから,地域,国家および国際間という三つの水準において,緊密な協力体制をとる必要がある。一方においては,できる限り人間の健康を護るためにも,長期的視野に立って,人間はこの環境問題に関し,“まず実行すること”に,人間および人類的発想規模に関して重点を置くべきだと強調した。