50音順    語句から検索する

●黒龍会 こくりゅうかい

アジア 日本 AD 

玄洋社直系の急進的右翼団体の一つ。1900年(明治33)、内田良平日清戦争後の三国干渉に憤激し創設。他に、伊東知也、吉倉汪聖ら大陸浪人多数が加わっている。大アジア主義を標榜し大陸進出、対外強硬を主張、日露戦争、韓国併合、辛亥革命援助などの実際局面では裏面で活躍した。それは、日本の対外侵略をときには触発・推進し、あるいは側面から支える結果となった。一方、第一次世界大戦末期からの民主主義運動、労農運動、社会主義運動の発展により天皇制と日本帝国主義が動揺すると、国権論の側に著しく傾斜し、反民主主義・反労農運動の立場を明確にしていった。1918年には、浪人会とともに「大阪朝日新聞」を攻撃するなどした。1931年、内田が強硬な大陸侵略主義ならびに天皇主義的国内改造を唱え、大日本生産党結成に参加したため、以後その活動は同党と一体となった。黒龍会の名は黒龍江(アムール川)からとったものだが、海外では誤ってBlack DraGon SocietY と伝えられ恐れられた。

〔参考文献〕『国士内田良平伝』原書房