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●国立民族学博物館 こくりつみんぞくがくはくぶつかん

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 文部省所轄の国立大学共同利用機関の一つとして,1974年(昭和49)創設,1977年(昭和52)一般公開された,民族学専門の研究博物館[所在地:大阪府吹田市千里万博公園]。

【設置目的】1974年6月に成立,施行された「国立学校設置法の一部を改正するための法律第81号」にもとづき,〈世界の諸民族に関する資料を収集し,保管し,及び公衆の観覧に供するとともに,民族学に関する調査研究を行い,かつ国立大学の教員その他の者で,民族学に関する研究に従事する者に利用させる(同法文より抜粋)〉ことを目的として,設置されたものである。

【組織・運営】研究部・情報管理施設・管理部に職務を分掌して運営されている。研究部は5部から成り,各研究部はさらに地域または主題別に四つないし五つの研究部門に分かれている。各研究部には部長,各研究部門には教授・助教授・助手各1名が専任教官として配属され,それぞれ研究に従事している。このほか各研究部には,客員研究部門が二つずつ付設されており,国立その他の大学から総数20名の教授・助教授が,客員部門担当教官として配属されている。情報管理施設は,世界の諸民族に関する資料の整備,保管,利用者へのサービスを担当するほか,多種多様の民族学的情報の効率的な利用システムの開発にも従事している。管理部は,一般市民に対する民族学の広報・普及活動などの事業部門を含めた,博物館の事務一般を担当している。

【研究活動】民族学,文化人類学の枢要な研究機関としての役割を果たすために,多彩な研究プロジェクトを展開している。各教官は個人単位で行う「各個研究」のほかに,館外の研究者をも含めた「共同研究」に参加することが義務づけられている。さらに研究部教官は世界各地に頻繁に出向き,諸民族のもとで集約的な実地調査に従事している。こうした研究・調査の成果は,博物館の紀要である『国立民族学博物館研究報告』(季刊),欧文研究報告誌“Senri EthnoloGical Studies』,『国立民族学博物館研究報告別冊』などの,刊行物に逐次公表される。また民族学(文化人類学)の学問的性格にかんがみて,国際的な研究協力や学術交流の推進にも力を入れている。たとえば,1978年(昭和53)から10年計画で進められている「〈シンポジウム〉日本民族文化の源流の比較研究」をはじめとする「国際シンポジウム」が年に数回,内外の優れた研究者を一堂に集めて開催されている。また「文部省外国人研究員制度」その他により,毎年数名の外国人研究者を「外来研究員」として受け入れている。ちなみに1984年(昭和59)現在,2名の外国国籍研究者を専任の「文部教官」に任用している。

【展示・広報・普及】展示場は,オセアニアから出発して東アジアの日本に至る八つの地域展示と,音楽展示・言語展示の二つの「通文化的展示」から構成されている。現在,約8,000点の標本資料が陳列されている。展示にあたっては,世界の諸民族の生活文化に関する基礎資料を体系的に堤示し,「もの」とその背後にある文化との関係の理解を通じて,諸民族の文化の多様性を認識させることを基本理念としている。その趣旨に添って,展示資料の大半は直接手で触れられるように陳列されている。またここ独特の展示施設として「ビデオテーク」がある。これは,展示場に陳列されている「もの」が実際に使用されている状況を,新たに開発した映像・音響自動送出装置によって,一般観覧者に説明する設備である。以上の展示公開のほかに,「みんぱくゼミナール」(毎月1回)などの公開講演や『月刊みんぱく』などの広報誌を通じて,一般社会における民族学の普及につとめている。([参考]開館時間:10〜17時。休館日:水曜日。入館料:300円〈一般〉)

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