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●国民精神総動員運動 こくみんせいしんそうどういんうんどう

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 1937年(昭和12)10月〜40年10月,近衛文麿内閣によって推進された国民を戦争協力へと駆りたてるための運動。すなわち,同内閣は,日中戦争勃発後,戦争遂行のため〈挙国一致・尽忠報国・堅忍持久〉を3目標に掲げ,国民精神を高揚させるという名目で日常生活を統制しつつ戦争への自発的協力心を調達することを目指した。まず,内閣の外郭団体として74団体の加盟する国民精神総動員中央連盟を結成し,ついで道府県レベルの組織をつくり,さらに各種団体や部落・町内・職場組織を通じて国策の浸透をはかった。運動の初期においては,きわめて精神主義的なものであったが,戦争が長期化すると,献金品・国債応募・貯蓄奨励など戦争経済への具体的な協力や出征家族の援護が強調された。さらに,物資不足が激しくなると,ますますきびしく国民生活を規制する運動になった。この運動は,1940年(昭和15)10月解散し,大政翼賛会に引きつがれた。機構がやたらと煩雑で,実際有効には機能せず,戦争体制への自発的協力には失敗,ほとんどが外から国民を駆り立てるにとどまった。

〔参考文献〕升味準之輔『日本政党史論』第6巻,東大出版会