●国府 こくふ
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律令制下の諸国の政庁である国衙の所在地。諸国ごとに,国内統治の便宜や交通上の利点などをもとにして設定された。国府は条坊制の市街地(周防国府の条坊は方八町,常陸国府のそれは方九町とされている)を伴っており,また,その所在地も条里制が施行された地域と多く一致していることから,国府は一定の都市計画にもとづいて設置されたものと考えられる。政庁たる国衙は通常,国府の中央北方に設けられ,その周囲には水濠や土塁が巡らされていた。その内部には大帳所・朝集所・政所・税所・調所・公文所などの官衙があった。諸国の国府には,その国の国司が常駐して国内の政治・軍事などを統轄しており,かつ京の中央政府との連絡を行った。そしてその下で在庁官人が国務を担っていた。このような政庁の中心である国府の周辺には,多くの国分寺,国分尼寺や一国の総社,城などが設けられている。