50音順    検 索

●告身 こくしん

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国,官制上の辞令。南北朝末期より官職に就任した役人に授けられ,唐宋時代にうけ継がれた。唐代における官爵の授与制度は,その尊卑の等級により,5段階(冊授・制授・勅授・奏授・判補)に分かれており,それぞれの等級に応じた手続きと形式があった。辞令としての告身が授けられる形式は,制授告身式(制書による),奏授告身式(奏抄による),判補告身式(諸司の判による)が,令制により定められており,冊授官と勅授官は別の定めによった。勅授形式は唐初は特殊な形式であったが,安史の乱後しだいに一般的となり,宋代に継承された。なお宋代では告身は告詞の名称で呼ばれた。告身は国家が官僚に手渡した官爵授与の辞令であると同時に,退官後も在官証明書となり,官僚の一族が特殊な恩典を受けることができた中国社会では,きわめて大切に保管された。日本の律令制時代には,告身は位記の名称で呼ばれている。