●古今伝授 こきんでんじゅ
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『古今和歌集』の語句の解釈などに関する,秘密の伝授のこと,難解とされた歌を数首かかげ,正当な訓み方や解釈を書き入れた冊子や,鳥の子紙・檀紙の切紙物を,伝授してゆく。伝授の師と受ける弟子のあいだには,誓紙類を取り交わすことがあり,伝授内容を固く秘すことが義務づけられていた。東常縁(とうのつねのり)が宗祇(そうぎ)に授けたのは,切紙伝授の初めとされる。この伝授も,のちにいくつもの流れが生じてゆき,〈堺伝授〉というものは,その一つとされる。宗祇からの伝授を,連歌師肖柏(しょうはく)が伝えた一流派で,等恵・宗柳らに受け継がれる。〈奈良伝授〉も,宗祇を祖師とするが,肖柏が林宗二に伝授した流れである。宗祇から三条西実隆をへて細川幽斎に伝えたものを,〈二条伝授〉という。近世にいたると,荷田在満(かだのありまろ)・本居宣長によって,秘注の内容自体が,浅薄であるとの批判も出されている。