●故宮博物院 こきゅうはくぶついん
アジア 中華人民共和国 AD
北京市の中心,もと明清時代の紫禁城(しきんじょう)のなかに設置された博物館。故宮は,敷地面積約72万平方m・建築面積約15万平方m,周囲は10m余の城壁に囲まれ清代の宮殿がほぼ完全に保存されている。このうち博物館の展観区域はおよそ半分を占める。1924年(民国13)馮玉祥の国民革命軍は旧清室に故宮の明け渡しを要求し,建物と収蔵物のすべてを接収した上で,翌1925年10月10日故宮博物院として正式に誕生した。したがって当初のコレクションは,清内廷秘伝の書画・古美術品・古籍・清代の文書が中心であった。日中戦争・国共内戦をへて,その一部は国民党によって台湾に運ばれ,現在台北市の故宮博物院に収蔵されている。解放後は民間の多くの古文物が故宮博物院に集められて面目を一新した。宮殿とその調度が清代宮廷生活の展観となっているほか,後宮の諸殿に青銅器館・陶磁器館・絵画館・珍宝館・織紡館・彫塑館・石鼓陳列室・明清工芸館が開設されている。
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