●五カ所商人 ごかしょしょうにん
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江戸幕府は,幕藩体制をつくりあげていくなかで,1604年(慶長9)糸割符制度をしき,当時最大の輸入品であった生糸の輸入に統制を加えた。マカオのポルトガル商人によって生糸は長崎へ運ばれ,莫大な利益があげられていたが,幕府は輸入生糸の専売特権を糸割符仲間と呼ばれる特権商人に与えた。この仲間は当初,堺・長崎・京都の商人に限られていたが,のちに江戸と大坂の商人が加わり,一般にこれらの商人を五カ所商人といった。糸割符仲間が輸入生糸の価格を決定し,生糸を一括購入し,仲間に分割配分を行った。分配率は,1633年(寛永10)でみると,堺120,京都・長崎各100,江戸50,大坂30の率であった。この糸割符制度は,国内産の生糸の増加とともに崩壊していった。