●御詠歌 ごえいか
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和讃の一種であるが,5-7-5-7-7の短歌形式の奉賛歌である。西国三十三観音巡礼の折,1カ寺ごとに異なった和歌を節をつけて唱える所から始まったとされる。両国三十三箇所が花山法皇により開設されたことにより,この御詠歌も平安中期の花山法皇の作とされる。その後坂東三十三箇所・秩父三十四箇所を初め,各地に観音霊場ができ,さらに江戸期になると最上三十三箇所のような地方霊場ができて,この種の観音の御詠歌が広まった。一方巡霊にはこの御詠歌がつきものと弘法大師の霊場である四国八十八筒所にも御詠歌がある。曲調は声明を俗化させたものであるが,江戸期にとくに海流といわれる流派の詠い方が流行した。曲には鈴を振って調子をとるが,金剛流など現在ある流派が整備されたのは大正期と新しく,禅宗の梅花流など新たに設けられた。地方では観音講・大師講として毎月,念仏講の一つとして行っている所が多く,最近では寺院が講を結成して,普及につとめている。