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●顧炎武 こえんぶ

アジア 中華人民共和国 AD1613 明

 1613〜82 清代考証学の開祖。字は寧人,号は亭林,江蘇崑山の人。名家の子弟として生まれ,青年時代には復社に加わり,また養祖父の訓えや明末の現実に対する感慨より,地勢・賦役・水利などにつき『天下郡国利病書』を編さんしてもいる。明朝が滅ぶや反清の軍に従うなど,明朝回復運動に奔走するがすべて失敗。45歳のとき,北上の旅に出てからは,開墾などにより自給しつつ華北の地を往来した。この間に書物の記載と実地の見聞を対照し,金石文の調査などを行っていたが,最後に陝西の華陰に居を定め,ここでその遺民としての生涯を終えた。彼は陽明学に強く反発したが,その主張はそもそも経学を舎いて別に理学などない,というものであり,性や天道を独立して語ることを認めず,事にそくした実証的な学,世道人心に有益な経世の学を追求した。彼の代表的著作,『日知録』や『音学五書』も単なる考証の書として著されたのではない。

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