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●合理論 ごうりろん

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 一般に合理主義・理性論唯理論理性主義と同義に用いられるが,狭い意味ではイギリスの経験論に対立するヨーロッパ大陸の合理論,すなわち生得観念を説くデカルトやスピノザライプニッツヴォルフなどの哲学をさす場合が多い。彼らはみな認識の真の起源は理性にあるという認識論的合理主義の立場をとっている。つまりすべての確実な認識は生得的で明証的な原理から生じ,感覚や経験による認識は不確実で混乱しているとする。方法論の視点からみると,合理論は演繹的方法を重視し,経験論は帰納的方法を重んずるが,それは,数学を学問の規範としてこれに全幅の信頼をよせたところに起因する。しかし経験論が懐疑論に陥りやすいのと対比して,合理論はしばしば独断論になる傾向があった。両論の批判的総合を行ったのはカント批判哲学である。