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●紺屋 こうや

アジア 日本 AD 

 こんやとも読む。藍で糸や布を染める染物屋である。中世は紺掻ともいった。木綿が普及したのは江戸時代の中期以降だが,その当時は染めるのは主として藍染であった。仕事場は,まず水利のよい場所を選ぶことが先決である。灰(あく)汁また渥(あく)の調整には,檪(くぬぎ)・樫(かし)類・欅(けやき)などの樹幹・枝葉や煙草・藍の茎の焼灰が最もよい。用具は藍甕・踏まえ竹・絞り竹・干し竿・藍籠・甕蓋・均・藍液攪拌(かくはん)棒・擢(かい)・担い桶・桶・盥(たらい)・摺(す)り鉢などがあり,布染めの場合には,釣染め用伸子(しんし)・張り手・刷毛などがある。藍甕は最低16〜24個用意し,4個を寄せ並べて1組とした。藍甕8個を一丁番といい,職人一人の受持ちであった。弟子入りは13〜15歳で水洗い,伸手張りなどをしながら親方から技能を伝授された。正月2日の仕事始めの日には,和紙で小さな衣型をつくり,裾の部分だけ藍液に浸し,神棚に供えた。また,正月,九月に藍神様の掛軸を掛け,お神酒・赤飯・尾頭付きの鯛などを供え,藍染講を開いた。