●黄帽派 こうぼうは
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チベットのラマ教の新派。14世紀末にラマ教旧派の改革を行ったツォン=カ=パ(宗喀巴)が開祖。ラマ教の伝統的な旧派が赤帽をかぶるのに対し,これを黄帽に改めたのでこの名がある。ツォン=カ=パは,ラマ教における非道徳的な部分を排し,戒律的・道徳的な教義を確立し,ゲールク派と呼ばれた。ゲールクとは徳行の意である。彼はその法灯を二人の弟子に継承させて,黄帽派(黄教)発展の基礎を確立した。その一人は観世音菩薩の化身としてダライ=ラマを称し,他の一人は阿弥陀仏の化身としてパンチェン=ラマを称し,代々転生して現在にいたっている。ツォン=カ=パによって始められた黄帽派ラマ教は,このようにしてしだいに発達し,チベットにおける国教的地位を占めるようになった。清代に入ると,清朝の政策の影響もあって,黄帽派はモンゴル地方一帯にもひろまることとなった。