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●紅帽派 こうぼうは

アジア アジア AD 

 チベット仏教旧派の総称。ツォン=カ=パの開いた新派であるゲールク派徳行派僧侶が黄帽を被るのに対し,旧来の宗派は伝統的な赤い帽子を着けるところから名づけられた。したがって,紅帽派といっても特定の宗派をさすものではなく,歴史的・教義的にはまったく別個の諸宗派を総称する場合に用いるにすぎない。紅帽諸派のうち主要なものは,[1]ニンマ派,[2]カダム派,[3]カギュッ派,[4]シィチェ派,[5]サキャ派の5派である。このうちアティーシャの法灯をつぐカダム派は,ツォン=カ=パがその出身であることから,教団組織面でのゲールク派との一体化がすすんでいる。カギュッ派はタクロンとレゴンに,サキャ派はサキャとデルゲにそれぞれ本山を有し,地方的にはかなりの勢力を保っている。各派とも過去に隆盛を誇った時代があるが,ゲールク派が国教の地位を占めるようになってからはその勢威に圧倒されて衰え,昔日のおもかげはすでにない。