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●講田 こうでん

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 講本来は特定の信仰行事を共同で行う集団をさしているが,類似の組織をもつ他の集団を意味することもある。講の種類には特定の寺社やその他の教団につながるものや,特定の教団に所属せず,講員だけで共同に信仰行事を行うものもある。講ごとで必要となる諸経費は村中・講中で負担するのが一般的であるが,その経費を捻出するために特定の田を耕作することがある。その田を講田と呼び地域によっては伊勢講田・秋葉講田・諏訪講田・富士講田・住吉講田・金毘羅講田などの名称がある。講田より計上された費用によって遠方の寺社への参詣費用や,代参者の出発や下向にあたり,祈願行事の集会のあとの共同飲食などがまかなわれる。また,信仰行事に直接かかわらない講としての頼母子・萱・屋根・人足講などにも講田をもつ地域もあり,講田が経済上の互助として存在している。

〔参考文献〕桜井徳太郎『講集団成立過程の研究』1962,吉川弘文館