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●豪族 ごうぞく

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の漢代には同じ血縁関係の家々が各独立の家計を営みつつ,そのなかの富裕で有力な家を中心に結合して,その住む郷里の共同体とは別に一種の自律的秩序を形成していた。こうした家々の結合からなるグループを豪族または大姓・著姓などいろいろな名称で呼ぶ。豪族の形成はその大土地所有に始まる。豪族はその所有形態によって1地区に聚住したり,分散居住したりする。同族の大きなものは300余家に及び,またその分布範囲は郷単位を越えて「県大姓」「郡大姓」と呼ばれるように大は数県に及んだものもある。豪族は武帝以後郷里の支配者として成長し,後漢になると彼らの社会に対する規制力や政治的影響力はますます拡大していった。彼らは郷里にあって武力と威力を行使するのみならず,地方官と結んで州郡県廷の吏を独占したり,郷挙里選を彼らのために悪用して中央政界に進出し,中央と結んで私利をはかったりした。豪族は小作人・奴婢・奴客などを使って彼らの生産や防衛にあたらせた。