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●紅槍会 こうそうかい

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国清末から民国期にかけての華北農村における農民自衛組織。清末以降,華北農村地帯においては,黒槍会・黄槍会・白槍会・天門会・大刀会・無極道など,さまざまな名称の農民自衛組織が群生した。紅槍会はその代表的なものであり,1910年代ごろから河南・山東を中心とする地域で活動を繰り広げた。槍先に紅房をつけたのが名称の由来であり,捻軍や義和団の伝統を受け継ぎ,呪術や武術訓練によって不死身の体になることができるなどと唱えられていた。紅槍会などの農民自衛組織は,「土豪劣紳(どごうれっしん)」などと呼ばれた地主層によって指導され,封建的村落秩序の維持という目的のために結成されたものであり,状況によって反軍閥・反土匪・反国民党軍・反日などのさまざまな立場をとった。1920年代になると,軍閥内戦の激化に伴い,紅槍会などの諸農民自衛組織の活動が活発化し,国民党や中国共産党は,それらを自己の影響下におさめようとした。とくに共産党は,農民協会を組織するため,紅槍会から封建的性格を払拭することにつとめた。その結果,紅槍会は八路軍に吸収され,抗日戦争下の農民自衛組織へと質的に転化した。中華人民共和国成立後,紅槍会などの農民自衛組織の活動はみられなくなった。