50音順    検 索

●興禅護国論 こうぜんごこくろん

アジア 日本 AD 

 3巻。著者明庵栄西。1191年(建久2)再度の入宋より帰朝した栄西が,北九州地方に禅宗をひろめたとき,叡山を中心とする旧仏教側は,1194年(建久5)朝廷を動かして禅宗の布教を禁じた。栄西は1198年(建久9)本書を著して,禅を興すことこそ鎮護国家に通ずると反論した。全編を第一令法久住門・第二鎮護国家門・第三世人決疑門・第四古徳誠証門・第五宗派血脈門・第六典拠増信門・第七大綱勧参門・第八建立支目門・第九大国説話門・第十回向発願門の十門に分かち,『華厳経』『般若経』『法華経』などの諸経や,チギ※注1※・最澄・円仁・円珍ら天台の祖師方の論釈を引いて,仏法は戒によって保たれる。禅は持戒を宗とする。国家は仏法によって護持されれる。仏法のなかで禅宗こそ真の正法であると論じている。1666年(寛文9)刊行。大正新修大蔵経80巻に収める。

00