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●上野三碑 こうずけさんぴ

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 群馬県高崎市内および吉井町に現存する東国の古代文化・行政にかかわる重要な古碑三基の総称。東国最古の古碑である山ノ上碑は高崎市山名にあり,古墳文化の終末と仏教思想の影響をうかがわせる過渡期の文化を示唆する。自然石に4行53文字。寺僧が亡母のため記した一種の墓誌で,屯倉とおぼしき「三家」の語がみえる。辛巳歳を681年(天武天皇11)に比定。同じ山名地区にある金井沢碑は726年(神亀3)銘を明刻し,9行111字在地小豪族が相揃うて仏教に帰依したことを示す。両碑の背景に7世紀初頭の渡来系仏教文化を透視しうる。三碑の白眉は吉井町御門に建つ多胡碑で高さ1.3m,幅60cm,方柱の碑身に笠石をのせ,6行80字。711年(和銅4)片岡・緑野・甘良3郡から300戸をあてて多胡郡を新設した古代の行政を記念する内容で,『続日本紀』が記載する正史を裏づけ,郡司と推定される羊氏の存在が浮上するなど渡来系氏族の活躍を思わせる。