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●庚申塔 こうしんとう

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 道ばたや寺社の境内などに庚申を祭った石の塔のことで,青面金剛と三猿を彫ったものが多い。しかし近世末期や地方では,庚申とか庚申塔と刻む自然石の文字塔が多くみられる。北海道の礼文島から南は鹿児島県の悪石島までいたるところにみられるが,沖縄では立てられていない。最古のものは埼玉県川口市の1471年(文明3)のものと1488年(長亨2)の東京都練馬区のものである。慶長以前の約150基のものの多くは板碑である。近世に入ると塔形も五輪塔や燈篭など各種の形態のものが現れ,また刻まれる本尊も地蔵や観音などあらゆる仏菩薩がみられ,また神道的には猿田彦大神や大田命などを刻む塔も出現し,実にバラエティにとんでいる。しかし最も普遍的なものが青面金剛である。庚申塔は庚申待を3年なり7年間行った講中で供養のために立てるが庚申年や七庚申の年に立てる風習もある。

〔参考文献〕庚申懇話会編『日本石仏事典』1975,雄山閣

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