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●后稷 こうしょく

アジア 中華人民共和国 AD 

 中国の周王朝の始祖とされる伝説上の人物。姓は姫,名は棄。『詩経』大雅の生民編およびそれにもとづく『史記』周本紀によれば,五帝の一人帝コク※注1※の妃である姜原(きょうげん)が野に出て巨人の足跡をふみ,彼をみごもった。姜原はこれを不祥とし,路地・林・水上に3たび棄てたが,そのたびに助けられたので,ついに彼を育てることにした。棄という名は初めに棄てられたことに由来する。棄は幼時より農耕を好み,成人ののち,帝・に農師として任じられ,帝舜の時に后稷と呼ばれるようになったという。后稷の出世に関する説話は,古代民族によくみられる感生伝説の一つである。また生まれた子を棄てるという行為は,農耕社会の土地の精霊に対する信仰を背景としたものと考えられる。周王朝がこのような人物を始祖とあおぐのは,周が早くから農耕を重視していた現れであろう。

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