●考證学 こうしょうがく
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清代,とくに乾隆・嘉慶年間(1736〜1820)に盛んであった学問。「漢学」ともいい、性や理についての思弁的哲学「宋学」に対し,古文献に現れた字句・事柄に即した実証的研究をいう。「考證学」の萌芽は既に明末において認められるが,その本格的展開は清初の顧炎武・黄宗羲より始まる。「考證学」の白眉たる音韻学など,実に顧炎武によってその基礎を定められたといってよい。黄もまた空理空論を戒め,経書を根底とした学を提唱し,その易経・書経研究などは後輩を導くものであった。ただし,両者はともに考證のための考證をやったのではなく,その学は経世のための,思想性の強いものであった。しかるに考證学全盛期,王念孫が代表的学者になると両者の如き規模雄大な積極的主張は影をひそめ,一種独得の事実密着主義,悪くすれば瑣末主義となり,かくて道光年間(1821〜50)ごろより「公羊学」が台頭してくる。なお「考證学」全盛期といえども「朱子学」は士大夫の基本であり,科挙の問題ももちろん,「朱子学」に基づいていた。