●膠州湾 こうしゅうわん
アジア 中華人民共和国 AD
中国,山東半島南西岸の黄海に面した湾。膠州(現在の膠県)に面しているために膠州湾とよばれ。天然の良港として名高く,北西岸にあった板橋鎮は,唐宋時代における最北の交易港として名前が登場する。元もまた重視したが,水軍元帥を置くなど軍港としても重視している。明代には倭寇の侵入するところとなり打撃をうけた。このために明が水師営を置いたのが,現在の青島である。その膠州湾が広く知られ重要性を認識されたのが清末の国際情勢の中でのことであった。清は1898年(光緒24)に威海衛の前衛として水師営を復活して砲台を置いて固めたものの,直後にドイツが99カ年で全域を租借したのである。ドイツは経営につとめて,近代都市青島市を建設し東洋艦隊の根拠地ともした。しかし,第一次世界大戦とともに日本軍の占領・駐屯するところとなった。1922年のワシントン会議によって中国に返還され現在にいたっているが,貿易港としてなお有名である。