●杭州 こうしゅう
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中国・浙江省の都市。銭塘江下流北岸にある。杭州は秦漢以来しだいに開けたが,六朝時代の江南開発,隋代の大運河開通がいっそう拍車をかけた。とくに大運河の南の起点となった意味が大きいが,五代十国の呉越の首都となったことも大きな意味がある。呉越の銭氏の手で城濠が拡大・整備され,宋以後の繁栄の基礎となった。宋が南遷して都を杭州におき臨安としてからその発展は著しく,人口も150万人前後に及んだといわれる。〈天に天堂,地に蘇杭〉は当時の杭州と蘇州の繁栄を伝えた言葉として名高い。当時の杭州は産業も発達し,娯楽機関が充実し,外国貿易も盛んで10世紀末には市舶司が設けられたほどであった。この繁栄は宋の滅亡後もつづき,元代にもいっそう発展した。イタリアのマルコ=ポーロ・アラビアのイブン=バットゥータがその繁栄におどろき,行在のなまったキンザイ・カンザイの名前で紹介したのは名高い。杭州は明清時代にも繁栄したが,19世紀の太平天国軍の破壊と南京条約による上海の開港によって,しだいに往時の繁栄を失っていった。しかし市街の西にある西湖を初めとして市内外にのこる多くの遺跡とともに,中国有数の歴史的観光都市として訪れる人が多い。
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